Cisco、EMC、VMwareがデータセンター仮想化で提携、ジョイントベンチャーを設立


 米Cisco Systems、米EMC、米VMwareの3社は11月3日(米国時間)、データセンターの仮想化分野で提携したと発表した。「Vblock Infrastructure Packages」と呼ぶインフラパッケージを販売。CiscoとEMCはジョイントベンチャーAcadiaを設立して推進する。

 Vblockは、3社が「Virtual Computing Environment」と呼ぶ仮想化コンピューティング環境に基づくインフラ製品。EMCのストレージ製品、Ciscoの仮想化サーバーとネットワーク機器、VMwareの仮想化技術を組み合わせて、企業向けのプライベートクラウドを構築する。

 あらゆる規模の企業に対応するスケーラビリティを備え、3000から6000の仮想マシンに対応するハイエンドの「Vblock 2」、800から3000の中規模向けの「Vblock 1」、300から800のエントリー向け「Vblock 0」の各ファミリーがある。

 Acadiaは、これらの製品の販売支援とサポートを提供する会社で、CiscoとEMCに加え、VMwareとIntelが一部出資。2010年第1四半期にサービスを開始する予定。Vblock製品の販売は、Cisco、EMC、VMwareの3社とそのパートナーを通じて行う。

 CiscoとEMCの協業については、先にThe Wall Street Journalが伝え、合併のうわさも浮上していた。


(Infostand)

2009/11/4 10:47