米Yahoo!、クラウドサーバー「Traffic Server」をオープンソースに


 米Yahoo!は11月2日(米国時間)、クラウド対応アプリケーションサーバー「Traffic Server」をオープンソースで公開すると発表した。クラウドコンピューティングにおけるオープンソース戦略を強化する。

 Traffic Serverはクラウドサービスを構築するためのアプリケーションサーバー。セッション管理、承認、設定管理、負荷分散、ルーティングなどの機能を持ち、ハイパフォーマンスが特徴。キャッシュされたオンラインコンテンツへのアクセスを高速化し、ファイルなど保存されたWebオブジェクトの要求へのレスポンスを改善するという。

 同技術は、Yahoo!社内で8年以上利用されてきた技術で、現在、Yahoo!ネットワークにあるWebオブジェクトへの1日300億を上回るアクセスに対応しているという。

 Yahoo!は6月、分散コンピューティングプラットフォーム「Hadoop」の実装「Yahoo! Distribution of Hadoop」をオープンソースで公開しており、Traffic Serverのオープンソース化はこれに続くものとなる。


(Infostand)

2009/11/4 10:53