ヒューマンテクノロジー、Windows 7/IE 8に対応した指紋認証システム


 株式会社ヒューマンテクノロジーズは11月4日、Windows 7に対応した指紋認証システムの新版「DigitalPersona Pro 4.4」を発表した。11月20日より販売を開始する。

 DigitalPersona Proは、ActiveDirectoryに統合された指紋認証によるシングルサインオン(SSO)システム。新版では、Windows 7およびInternet Explorer 8、Firefox 3.5をサポートした。

 新機能としては、サーバー側で高速に指紋照合を行う拡張機能「ProIDサーバ」が追加された。従来は、サーバー側での1:N照合は100件までに制限されていたが、ProIDサーバには、指紋の高速照合のために設計された新エンジンを搭載し、2万件までの指紋情報を照合することが可能という。

 同機能は、「Proキオスクワークステーション」と組み合わせて使用できる。これは1つのWindowsアカウントを共有する受付端末や、病院業務端末向けに設計された特別なクライアントソフトで、アカウント共有環境においても、確実な本人確認とアクセスログ記録が行える。ユーザーは指紋リーダーに指を置くだけで、最大2万件の指紋情報から照合され、アカウント名を入力することなくログオンが可能となる。

 指紋リーダーには、乾燥指対策済みの高性能指紋リーダー「U.are.Uシリーズ」を採用。乾燥指は指紋認証の中でも最も照合しづらいといわれ、冬場での認証精度の低下がよく見られるという。U.are.Uシリーズは表面の特殊コーティングによって、この問題を克服しているとのこと。

 そのほか、UPEK/Authentec/Validity/Broadcomなどの市販ノートPCに搭載されているサードパーティ製指紋リーダーを幅広くサポート。外付けの指紋リーダーを使用することなく利用することができるという。




(川島 弘之)

2009/11/4 12:20