日本オラクルとインサイトテクノロジー、Windows環境のDB統合で協業


 日本オラクル株式会社と株式会社インサイトテクノロジーは11月9日、Windows Server環境のデータベースサーバー統合分野で協業すると発表した。両社が協力して、コンサルティングサービスをユーザーへ提供する。

 Windows Server環境では数多くのデータベースサーバーが存在するが、今回両社では、この統合を支援するためのコンサルティングサービスを用意した。日本オラクルが提供している、クラスタ技術「Oracle Real Application Clusters(RAC)」を利用したデータベース統合ソリューションと、インサイトテクノロジーが提供する、データベースサーバー統合の設計・構築支援コンサルティングをあわせて提供。これによって、データベースサーバー統合による、運用コスト削減を支援するという。

 また、コスト削減のもう1つの手法、混在する異種データベースを1つのデータベースに統合する方式についてもユーザーを支援する。具体的には、インサイトテクノロジーが日本オラクルのデータベースサーバー統合ソリューションの推進に協力し、SQL Serverなどの他社製データベースからOracle Databaseへの移行コンサルティングを提供。設計・構築手順が確立できず、コスト削減の算定ができないなどの理由でデータベースサーバーの統合に踏み切れない顧客に対し、具体的な方策を示すことで、データベース移行を推進する意向だ。

 あわせて両社では、それぞれが運営するデータベース技術者向けのコミュニティ「Oracle Technology Network Japan」と「CLUB INSIGHT」の参加者に向け、共同セミナー、ハンズオントレーニングの実施、Webコンテンツへの相互誘導などを行って、情報提供を強化するとしている。


(石井 一志)

2009/11/9 15:46