米MicrosoftとNovellの歴史的提携から3年、共同顧客は475社に


 米Microsoftと米Novellは11月9日(米国時間)、両社の製品の相互運用性拡大を中心とした提携から3年が経過し、共同顧客が475社を上回るなど順調に進行していると発表した。Novellが1年前に開始したサポートサービスでは、20社以上の新規顧客を獲得したという。

 MicrosoftとNovellはWindowsとLinuxの相互運用性を実現するため、2006年11月に、技術、特許、事業の3分野での協業を発表した。この提携に基づき、Microsoftは「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」は「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」のサブスクリプションを購入して顧客に提供。これによるNovellの売上は6月31日現在、2億2600万ドルにのぼるという。さらに1億ドル分を追加購入する予定。

 またNovellは、1年前に開始したマイグレーション顧客向けサポートサービス「SUSE Linux Enterprise Server Subscription with Expanded Support」で新たに20社以上の顧客を獲得した。同サービスは、マイグレーション期間中に米Red Hatなど他のLinuxへのサポートを提供するもので、Microsoftとの特許合意(互いの顧客に対し特許訴訟を起こさない)の対象となる。

 両社は、ビジネスの継続性、特許訴訟などのリスク管理、相互運用性など、提携のメリットが顧客に評価されたとしている。提携は、2012年まで継続の予定。



(Infostand)

2009/11/11 09:00