国産ウイルス対策ソフト「FFR yarai」に企業向けクライアント管理機能


 株式会社フォティーンフォティ技術研究所(FFR)は11月11日、国産ウイルス対策ソフトの新版「FFR yarai 2009」を発表した。強化ポイントは、企業向けのクライアント管理機能を搭載し、大規模システムでの運用に対応したこと。同日より提供を開始する。

 FFR yaraiは、パターンファイルを使わないウイルス対策ソフト。プログラムの挙動を監視するヒューリスティック技術を用いるのが特徴で、これにより未知のマルウェアも検知できるという。

 新版では、企業向けのクライアント管理機能を実装。FFR yaraiを導入していないクライアントPCへ遠隔インストールが行えるほか、各種リモート設定や設定変更の禁止といったポリシー配信を実現した。また、クライアントPCがウイルスの実行を防いだ際に、IT管理者へメール通知することも可能となる。

 このほか「ZDPエンジン」の強化も行い、新しいタイプの脆弱性攻撃に対応。振る舞い検知を担当する「HIPSエンジン」でもロジックの見直しが行われ、マルウェアの検知率、誤検出の改善が図られた。

 新版の提供開始に併せ、同社Webサイトに技術情報も公開している。




(川島 弘之)

2009/11/11 16:16