仮想環境への対応を強化した操作記録ツール「ESS REC 4.3」


 エンカレッジ・テクノロジ株式会社は11月16日、システム操作の監視・監査ツールの最新版「ESS REC 4.3」を発表した。同日より販売を開始する。

 ESS RECは、システム操作時の操作内容を動画で詳細に記録することで、不正操作を抑止する製品。操作画面の動画像とともに、通信ポート、ファイルアクセス、プロセス、キーボード打刻などさまざまな情報を取得することで、監査性を高められるのが特長。また、Windowsのほか、UNIX/Linuxにも対応するなど、異種混在環境でもシステム操作ログの一括管理が可能なのも特長。

 最新版では、サーバー仮想化やデスクトップ仮想化環境への対応を強化。サーバー仮想化対応では、Microsoft Hyper-V、Citrix XenServer、VMware ESXi/vSphereなど、サーバー仮想化環境での動作をサポート。また、仮想環境で稼働するWindows Serverの操作記録を取得する専用のESS REC Agent「ESS REC Agent Server Edition for VI」「ESS REC Agent Server Edition for Multi Session for VI」といった仮想化に適応したライセンス体系が新たに用意された。

 デスクトップ仮想化環境への対応では、実装方式や利用するソフトウェアによらないユニバーサル型のライセンス「VDI Edition」が用意された。サポートするのは、Citrix XenApp/XenDesktop、GraphOn GO-Global、Microsoft RDP、Propalms TSE、VMware View。

 このほか、Windows 7およびWindows Server 2008 R2に対応。Windows 7に関しては、Windows XP Modeで稼働するアプリケーションに関してもESS REC Agentを導入することで記録可能になるとしている。

 性能面では、操作記録を収集するESS REC Serverのパフォーマンスを向上。従来と比べて、最大で約5倍の同時接続を可能にしたと同社では説明している。



(福浦 一広)

2009/11/16 16:00