米IBM、大規模ビジネス分析クラウドを発表


 米IBMは11月16日(米国時間)、1ペタバイト(PB)超のデータ量を扱える大規模ビジネス分析クラウド環境を発表した。またこれをベースとした顧客向けソリューション「IBM Smart Analytics Cloud」の提供を開始した。米Amazonや米Googleなどに対抗する。

 大規模ビジネス分析クラウドは、IBMが社内的に「Blue Insight」と呼んで運用したきたもので、データ量は1PB(1000TB)以上。システムは、毎秒1万件のトランザクション処理に対応する48プロセッサのメインフレーム「vSystem z10」がベースで、強固な暗号化も特徴とする。

 営業や開発を担当する20万人以上の従業員が場所を問わずに必要な情報にアクセスし、ビジネスインテリジェンス(BI)を使って情報を分析できるという。

 Smart Analytics Cloudは、この技術を顧客向けに提供するBI用の大企業向けプライベートクラウドサービス。クラウド経由で「IBM Cognos 8 BI」「IBM System z」などにアクセスし、レポート、ダッシュボードなどの機能を利用して、業務パフォーマンスやトレンドなどを把握できるという。顧客は容易かつ低コストにBIを使って情報を消化できるという。



(Infostand)

2009/11/17 09:00