OSSTech、Linux/Solaris/AIX向けに「OpenLDAP 2.4」製品化


 オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社(OSSTech)は11月20日、オープンソースのディレクトリサーバー「OpenLDAP 2.4」を、Linux/Solaris/AIX向けの製品パッケージとして提供開始した。

 OpenLDAPは、Linuxに標準同梱されるディレクトリサーバー。最新版となる同 2.4では、冗長化された複数のディレクトリサーバーが互いの内容を複製しあう「マルチ・マスター機能」を搭載するのが特徴。この機能により、商用ディレクトリサーバーとの置き換えも可能だとしている。

 一方で、Linux同梱のOpenLDAPはバージョンが古いという問題を抱える。そこで今回、Linux/Solaris/AIX向けに製品パッケージ化した。製品化にあたっては、マルチ・マスター機能の品質検証と性能検証を行ったほか、商用ディレクトリサーバーの置き換え促進のため、OpenLDAPのキャッシュ検索アルゴリズムに改良を加え、オリジナルより性能向上を図った。

 パッケージに含まれる詳細バージョンは、OpenLDAP 2.4.19。バックエンドデータベースにBerkeley DB 4.8.24を採用し、10~50万ユーザーでの安定動作を検証済み。対応OSは、Red Hat Enterprise Linux 5/Solaris 10/AIX 6.1/CentOS 5。すべてRPM形式での提供となる。

 パッケージ価格は10万5000円/ノード。サポート費用が年額25万2000円/システム。


(川島 弘之)

2009/11/20 13:00