ID管理ソフト「Likewise Open」の有償サポート、東陽テクニカが開始


 株式会社東陽テクニカは11月20日、アイデンティティ(ID)管理ソフトのラインアップを拡充。商用版「Likewise Enterprise」に加え、オープンソース版「Likewise Open」の有償サポート、およびLikewise Openの機能拡張版「Likewise UID/GID Module+」の販売を、12月7日より開始すると発表した。

 Likewise Enterpriseは、Linux/UNIX/MacアカウントをActive Directory(AD)に統合する製品。Linux/UNIX/Macに対して、Windows準拠のグループポリシーを一括適用し、Windows同様のユーザー名/パスワード認証を実現するほか、ユーザーごとに異なる権限を設定することも可能。各種コンプライアンスに対応したレポーティング機能なども備えている。

 一方、Likewise Softwareが運営する「Likewise Openコミュニティ」では、オープンソース版が提供されており、商用版と比べ機能制限がありつつも、昨今では国内での導入例が顕著化しているという。しかしながら、Likewise Openには、コミュニティからの英語の無償サポートしか存在せず、国内では日本語での有償サポートが望まれていたという。

 そこで東陽テクニカは、Likewise Softwareと協力し、オープンソース版の日本語有償サポートを提供する。

 併せて、Likewise UID/GID Module+の販売も開始。Likewise Openでは、ADへのLinux/UNIX/Macアカウント統合、Windows準拠のグループポリシー一括適用、Windows同様のユーザー名/パスワード認証、のみが可能だが、UID/GID Module+では加えて、ユーザーごとに異なる権限設定、ADUC(AD User/Computer)画面からのユーザー設定も可能になるという。

 Likewise Enterprise 5の価格は、4万8000円(税別)から。Likewise UID/GID Module+の価格は、2万4000円(同)から。




(川島 弘之)

2009/11/20 18:10