8カ国語対応のエンドポイント向けクラウド型セキュリティサービス「Panda Cloud Office Protection」


 スペインPanda Securityの日本法人PS Japan株式会社は11月26日、エンドポイント向けのクラウド型統合セキュリティサービス「Panda Cloud Office Protection」を発表した。「Panda Managed Office Protection」をリニューアルし、新たに製品化されたもので、企業、団体を主な対象に、12月1日より提供を開始する。

 Panda Cloud Office Protectionは、クラウドベースで提供されるセキュリティサービス。このサービスでは、URLやプッシュ型などの各種インストール方法によって、エンドポイントへマルウェア対策とパーソナルファイアウォールを導入するとともに、企業ごとに提供される専用のWebコンソールによって、統合管理を行えるようにしている。管理機能については、Panda Securityのデータセンターで運用されるため、設備の用意や運用などが一切不要であり、ユーザーはそれらにかかるコストを削減できる点が強み。SOHOや中小企業のみならず、多くの視点や店舗、営業所などを展開する大企業にとっても、最適なソリューションを提供できるという。

 今回のリニューアルでは、Windows 7(32ビット、64ビット)への対応に加えて、日本語、英語、スペイン語など全8カ国語に対応。Web管理コンソールは、ワンクリックで表示を切り替えられ、エンドポイント向けアプリケーションの言語も、インストール時にグループごとに設定できる。またコンソールの機能も強化されており、ライセンスの追加、複数アカウントの統合、セキュリティサービスプロバイダへの管理業務の委託などを、Webコンソールから容易に行えるようにした。

 さらに、パートナーコンソールも日本語を含む8カ国語に対応した。同コンソールでは、ライセンスをプールして新規アカウントを発行したり、自社ログを設定してユーザーへレポートを自動配信したり、といったマネージドセキュリティサービスプロバイダ(MSSP)向けの機能を、Webベースで提供可能。これを用いることで、インフラを一切持たなくても、クラウド型のセキュリティサービスビジネスを手掛けることができるとしている。

 価格はボリュームディスカウント方式を採用し、規模や契約年数によって変動するが、5~100ライセンスの場合、1年契約で3000円/ライセンス、2年契約で4500円/ライセンス、3年契約では6000円/ライセンス。

 対応OSは、Windows 7/Vista/XP/2000 Professional、Windows Server 2008/Server 2003/2000 Server。Windows 2000を除き、32ビット版、64ビット版双方をサポートする。

 なお2010年3月末までの期間限定で、新規にPanda Cloud Office Protectionを購入するユーザー向けのキャンペーンも実施される。このキャンペーンでは、購入したライセンスに3カ月分の利用期間を付加するほか、現在他社製のウイルス対策製品を利用している場合、正規ライセンス利用開始時点での残り期間分を、Panda Cloud Office Protectionの利用期間に、最大6カ月分まで追加するとのこと。


(石井 一志)

2009/11/27 14:52