2010年にデータセンターの問題が悪化、対策急務-米Gartner


 米Gartnerは、データセンターの電力、面積、技術という3つの問題が2010年に悪化し、「実用的な解決策が求められる」との報告書を11月24日(米国時間)発表した。たとえば、支出項目の中で最大の割合を占める電力について、現状では、管理者が利用の測定/監視/モデリングプロセスに十分な注意を払っていないと指摘している。

 Gartnerによると、まずコストを項目別に分類し、コスト削減対策をとる必要があるという。具体的なアドバイスとして、1)不要なハードウェアの整理、2)設置場所の統合、3)電力と設備コストの管理、4)人件費管理、5)新規資産調達の延期、の5つを挙げている。

 「優先順位を高くする必要がある」とする電力コストの測定については、政府の政策を順守できる高度な測定/監視/モデリングツールを利用しないと意味がないとも助言している。

 また、データセンターの一新プロジェクトの落とし穴として、設置場所や新データセンターのライフスパンなどを挙げた。設置場所は、労働コスト、電力・設備コスト、セキュリティリスクなどを考慮して、場合によっては移動式も検討すべきという。ライフスパンでは、最低でも5年分の物理的キャパシティを見込んで計画する必要があるとしている。



(Infostand)

2009/11/30 09:10