三菱UFJリース、SFAと全社情報共有基盤でマイクロソフトのプラットフォームを採用


 三菱UFJリース株式会社は12月2日、中期経営計画「Vision2010」の戦略である「営業力の強化」の実現に向け、マイクロソフトのプラットフォームによって、営業支援(SFA)システムおよび全社情報共有基盤を刷新したと発表した。なおSFAシステムでは、CRMソフト「Dynamics CRM」を1200ユーザー規模で導入しているが、国内金融機関では最大規模の事例になるという。

 三菱UFJリースでは、2008年4月にスタートした中期経営計画「Vision2010」に基づいて、ITインフラの整備と、それを活用した経営基盤の強化に取り組んでいる。今回同社ではその一環として、マイクロソフトのプラットフォームを採用し、SFAシステムと全社の情報共有基盤を刷新した。

 これらのシステムは、Windows Server、SQL Server 2005を採用したWindowsプラットフォーム上で開発、稼働しており、マイクロソフトのエンタープライズサービス部門「マイクロソフトコンサルティング サービス(MCS)」が、企画段階からの全工程でプロジェクトへ参画。三菱UFJリースと連携して、機能のカスタマイズなどを含めた開発作業を短期間に実施している。

 個々のシステムのうち、SFAシステムではDynamics CRMを利用し、OutlookやExcelとのシームレスな連携によって、高い利便性を実現。顧客視点での情報を整理が可能になり、タイムリーな営業情報の活用を行えるようになったという。この作業においてMCSは、Outlookスケジュールからの入力連携を始めとした、営業活動の実態に即したカスタマイズを行っている。

 一方の全社情報共有基盤では、Office SharePoint Server 2007、Exchange Server 2003、Office Communications Server 2007を導入した。このシステムが備える、全社員のプレゼンス(在席)情報をリアルタイムに把握できる機能によって、社内コミュニケーションの活性化を図ったほか、蓄積されたノウハウの共有とキーワード検索が可能になったため、社員の生産性向上を支援できるようになった。加えて、InfopathとSharePoint Serverの連携により、報告書式の電子化と自動集計が実現され、業務の効率化を達成したとしている。


(石井 一志)

2009/12/2 14:16