インターコム、プリンタの印刷コストを削減する「SuperPrint Utilities」


印刷プレビュー表示画面
レポート集計画面

 株式会社インターコムは、印刷コスト削減ソフト「SuperPrint Utilities」を12月4日より販売開始する。さまざまなベンダーのプリンタに対応可能なほか、使用レポートの出力機能も搭載し、企業の印刷コスト削減に寄与できるとのこと。

 SuperPrint Utilitiesは、印刷コスト削減を支援する企業向けのクライアントソフト。インク/トナーの使用量を減らしたり、用紙1枚に複数のページを割り付けたり、無駄な印刷ページを削除したり、カラーをモノクロ変換したりする機能によって、印刷コストを削減できる。

 インク/トナーの使用量は1%単位で設定でき、最大75%のカットに対応。印字品質に大きく影響を与える解像度はそのままに、濃度だけを調節可能なため、印字品質をそれほど落とさずにコスト削減を実現する。用紙設定は、1枚に最大8ページを割り付けられるほか、2ページ分を両面に印刷することも可能。インク/トナーの濃度と用紙の割り付けは、設定を記憶することもそのつど設定を変更することもでき、社内向け、社外向けといった用途にあわせて、柔軟な運用を行える。

 加えて、印刷する文書を視覚的に扱えるように、「サムネイル表示」と「詳細表示」の2つを同時に表示する、印刷プレビュー表示画面を備えている。ユーザーはこれを見ながら、ページ順の変更、複数文書の一括印刷、不要なページの削除などを実行でき、作業の効率を上げられるとしている。

 また、印刷状況をユーザーごと、プリンタごとに可視化するレポート集計の機能を搭載し、節約率・節約金額の集計や、前月・前年度との比較にも対応。こうした複数のカットからの分析により、より徹底した印刷コストの節約が可能になるとした。ただし、SuperPrint Utilitiesはサーバーアプリケーションではないため、SuperPrint Utilitiesを導入している各クライアントPCのユーザーが個別にCSVファイルのエクスポート作業を行い、管理者へ送る必要がある。

 このほかSuperPrint Utilitiesでは、「社外秘」「コピー厳禁」といった透かし文字の挿入、独自の印鑑イメージの作成と押印などの機能も搭載した。

 ライセンスは、年ごとに利用料を支払う年間サブスクリプション方式を採用する。価格はライセンスの数量によっても異なるが、1ライセンスのみの場合は初年度が4725円、次年度以降が3308円。50ライセンスの場合は初年度3465円/ライセンス、次年度以降が2426円/ライセンスとなる。

 対応OSは、Windows 7/Vista SP2/XP SP3で、Windows 7のみ64ビット版にも対応。インターコムでは、初年度1000社への販売を目標としている。


(石井 一志)

2009/12/4 09:00