米IBM、コンテナ型データセンター「Portable Modular Data Center」提供開始


 米IBMは12月2日(米国時間)、コンテナ型データセンター「IBM Portable Modular Data Center(PMDC)」の一般提供を開始した。省電力性に優れ、遠隔地設置や一時的なデータセンターとしても、災害復旧対策としても利用できるとしている。

 PMDCはIBMが2008年6月に発表したコンテナ型データセンター。業界標準ラックで、さまざまなベンダーの技術やシステムを利用できる。移動可能で、迅速に運用開始できるのを特徴としており、設計構築コストを最大30%、運用コストを最大50%削減できるという。

 電力、冷却システムの物理的インフラを備え、遠隔からのモニタリングや防災装置など通常のデータセンターが持つような安全な運行環境を提供する。水、電気、通信を利用できる環境であればどこでも設置できる。

 これまで一部顧客向けに提供していたが、18カ月を経て一般提供となった。提供にあたってIBMは通信ケーブル企業の米Anixterなど8社と提携した。



(Infostand)

2009/12/4 09:00