日立、筐体サイズを36%低減した小規模向けタワー型サーバーなど
HA8000/TS10の新モデル |
株式会社日立製作所(以下、日立)は12月15日、小規模オフィス向けのタワー型IAサーバー「HA8000/TS10」において、小型化や省電力化などを図った新モデルを、12月17日より販売すると発表した。価格は23万3100円から。このほか、HA8000/TS10とWindows Server 2008 R2 Foundationのセットモデルや、基本性能を強化したタワー型、ラック型サーバーの新モデルも提供する。
HA8000/TS10は、小規模オフィスでの利用に適したタワー型の1Wayサーバー。新モデルでは、現行モデルと比べて筐体サイズを約36%低減したほか、図書館並みという33dBのサーバー動作音を実現した。内蔵HDDは、3.5型HDDモデルでは4台、2.5型HDDモデルでは8台まで搭載でき、ホットプラグにも対応するなど、筐体の小型化を図りながら、拡張性や保守のたやすさといった面はそのまま確保されているという。また、80PLUSに準拠した高効率電源の採用などによって、消費電力が約13%低減した点も特徴。サーバー待機時の消費電力を抑えるなどして、省電力規格「ENERGY STAR」に適合したモデルも製品化された。
このほか、HA8000/TS10とラック型サーバー「HA8000/RS110」では、Xeon 3400番台の採用や最大メモリ量の16GBへの拡大で、現行モデルと比べて約2倍の性能向上を実現。「HA8000/TS20」「同/RS210」「同/RS220」といったサーバーにおいても、6Gbpsのデータ転送を行える最新のSAS 2.0対応RAIDカード採用モデルがラインアップされている。
価格は、HA8000/TS10の新モデルが23万3100円から、ENERGY STARモデルが23万3100円から、Windows Server 2008 R2 Foundationのセットモデルが24万3600円から、HA8000/RS110の新モデルが31万6050円から。これらはいずれも、2010年1月19日の出荷開始を予定する。
また、HA8000/TS20の新モデルが40万50円から、同/RS210の新モデルが43万7850円から、同/RS220の新モデルが45万4650円から。出荷開始はいずれも12月25日の予定。
今回は同時に、ソリューションの強化も図られた。サーバー、仮想化ソフト、ストレージ、ネットワークを1台のラックに搭載して、機器の初期設定や接続、サーバー内の仮想環境構築までを日立が実施する「HA8000仮想サーバEasyStartソリューション」、HA8000シリーズのサーバーとエントリーディスクアレイ「BR20」「BR1600」の接続や各種設定などを行う「EasyStartパック」が提供される。
ソリューションの価格は、HA8000仮想サーバEasyStartソリューションが1785万円から、BR20のEasyStartパックが47万2500円から、BR1600の同パックが52万5000円から。新ソリューションはすべて、12月28日の提供開始を予定する。
2009/12/15 17:50