バッファロー、同時アクセス転送速度を倍増したRAID 5対応NAS


TS-XEL/R5シリーズ

 株式会社バッファローは12月16日、NAS製品「テラステーション」において、RAID 5機能搭載の新エントリーモデル「TS-XEL/R5シリーズ(2TB/4TB/6TB)」を発表した。中小企業や部門ファイルサーバーに最適な製品として、家電量販店などから12月下旬より販売開始する。

 TS-XEL/R5シリーズは、RAID 5機能や管理者向け機能を搭載したNAS。従来製品「TS-HTGL/R5シリーズ」より約1.9倍のデータ転送速度を実現。複数PCからの同時アクセス転送速度も約2.2倍に高速化されているため、同時アクセスが頻繁な企業での使用に最適とする。

 RAIDモードは、RAID 0/1/10/5に対応。電源を落とさずにカートリッジ式HDDを交換できる「ホットスワップ」や、RAID使用時、内蔵HDD×4台のうち1台をスペアとして運用できる「ホットスペア」もサポート。後者により、3台のHDDでRAID 5を運用し、1台のHDDが故障した際にスペアを自動的に起動、冗長性を維持するといったことが可能という。

 また、LANポートを2基搭載し、ネットワーク接続用とは別のLANポートにもう1台のテラステーションを接続してバックアップする「レプリケーション機能」も搭載。バックアップ元の書き込みに同期して、随時バックアップ先へ書き込みが実行されるため、大容量でも常時バックアップ環境が構築できるとする。

 このほか、Mac標準のバックアップ機能「Time Machine」に対応。クライアントPCの内容を丸ごとバックアップする機能や、USB接続プリンタとつないでプリントサーバーとして利用する機能などを盛り込んだ。

 価格は、2TB版が8万5000円(税別)、4TB版が10万6000円(同)、6TB版が13万8000円(同)。




(川島 弘之)

2009/12/16 15:17