SMBの仮想化導入のメリットは、アプリケーション可用性や管理作業効率化-米VMware
米VMwareは12月17日(米国時間)、中小規模企業(SMB)のデータセンター運行や仮想化利用の調査結果を発表した。仮想化導入は、大企業だけでなくSMBでも進んでおり、IT管理作業に費やす時間やアプリケーションの可用性などが改善されているという。
従業員数20人から1000人の企業・組織でITを担当するシニアレベルのマネージャ309人にデータセンター運行、災害対策、仮想化利用について聞いた。対象地域は米国とカナダ。
データセンターの運行では、回答者の33%が「過去2年間にITシステム運行停止を経験した」と回答。このうち、21%で重要なビジネスデータ損失があり、結果として、62%が商機や顧客を失ったという。災害対策では「過去2年以内に見直し・策定した詳細なバックアップポリシーがある」と回答した人は47%だった。
また、仮想化技術を導入しているSMBの71%が、「自社のITは効率性が高い」と回答。導入していない企業の45%を大きく上回った。導入のメリットについては、73%が「ルーチンのIT管理作業に費やす時間が改善された」と回答。一方で、半分以上の時間をルーチンの管理作業に費やしているSMBが89%にのぼることも分かった。
そのほかの改善分野では、「アプリケーションの可用性」(71%)、「ビジネスのニーズへの対応」(68%)、「バックアップとデータ保護」(67%)、「ビジネス継続性対策」(67%)、「収益率と成長率」(67%)などが挙がった。
2010年の重点IT分野のトップ3は「セキュリティ改善」(61%)、「データバックアップと保護」(52%)、「現行インフラの維持」(42%)。事業目標のトップ3は「優秀な従業員の確保・維持(リテンション)」(81%)、「コスト管理」(81%)、「新規顧客開拓」(79%)だった。
2009/12/21 09:00