管理機能を強化したデータ保全・管理ソフト「瞬快/kura」新版


 株式会社富士通四国システムズは12月21日、データ保全・管理ソフトウェアの新版「瞬快/kura Rel.2.0」を発表した。管理者向け機能の向上や新OSへの対応といった強化が図られている。販売は同日より開始された。

 瞬快/kuraは、PC内に存在するデータを「保全」「見える化」するソフトウェア。具体的な機能としては、作成・編集しているファイルの自動バックアップ機能を備えるほか、各PC内のバックアップデータに対する検索機能も提供される。これらを利用することで、ユーザーデータの所在を把握するとともに、その中に含まれる個人情報の検知などを行うことによって、PC内のデータの組織的な管理が実現されるという。

 新版では、まず、最新クライアントOSのWindows 7 Professional/Enterpriseに対応。サーバー機能、管理機能については、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 Foundationにも対応した。また、管理機能が拡充されており、複数の管理者を登録し、個別に権限を与える複数管理者設定機能や、バックアップ使用量の推移、非別の増加量と削除量、PC別使用量、重複ファイル削減量などのレポート機能・管理機能を実装。バックアップ対象の制御やバックアップスケジュールなどについても、クライアントごとに個別の設定が行えるようになっている。さらにファイル検索では、検索条件の強化、ファイルの「抽出」「削除」機能の追加なども行われた。

 このほか、リモート画面操作機能の強化、ファイルのリストア時に、対象ファイルの内容をプレビューできるエンドユーザー向け機能の搭載、といった点も拡張されている。

  価格とラインアップは従来と同様。全機能が利用できるプロ版の基本システム(1ライセンス付き)が1万9800円(税別)、追加1~49ライセンスまでが1万9300円(税別)/ライセンス。データバックアップや個人情報監査、リモート制御などの一部機能のみが利用できるスタンダード版は、基本システム(1ライセンス付き)が9800円(税別)、追加1~49ライセンスまでが9500円(税別)/ライセンス。




(石井 一志)

2009/12/22 13:00