NTT、IPネットワーク状況を可視化する解析システム「IM-VIS」を開発


IM-VISを用いた情報操作事例
IM-VISによるASトポロジ表示

 日本電信電話株式会社(以下、NTT)は12月24日、IPネットワークの状況を可視化する情報統合型ネットワーク解析システム「IM-VIS」を開発したと発表した。

 IM-VISは、ルータやネットワーク機器、観測ツールなどから収集・蓄積したネットワーク情報を抽出・統合し、IPネットワークの振る舞いを分析するシステム。具体的には、ISP間で交換されるBGP経路情報を解析して得られたASトポロジ(ISP間の接続を表すグラフ)を基本とし、ネットワークの混雑状況などの振る舞いを分析する。

 ASトポロジによってネットワークの構造を視覚的に表現できることから、ネットワーク構造の把握に役立つ点がメリット。また、経路情報以外のネットワーク情報の解析結果がASトポロジ上に反映されるので、インターネット上の障害発生個所、影響の地理的・時間的な変動の様子を、ネットワーク管理者が直感的に把握できるようになる。

 システムの実用化に向けては、国立情報学研究所(以下、NII)のSINETとNTTの実験ネットワークにおいて、複数地点にIM-VISを設置し、運用管理者などからの意見や知見をもとに、継続的な改良を行う予定。これによって、ネットワーク障害の自動検出および診断、ネットワーク機器の自動制御なども行えるシステムへの発展を目指す。この実験は、2010年2月の開始を予定している。

BGP関連の大規模障害をASトポロジで検出した様子



(石井 一志)

2009/12/24 17:17