小型化と性能向上を実現した常時インバータ方式のラック型UPS「SuperPower」


SuperPowerシリーズ

 株式会社ユタカ電機製作所は1月6日、常時インバータ方式のラックマウント型UPS「SuperPowerシリーズ」を発表した。出力容量600VA(480W)の「UPS610SP」と、同1000VA(800W)の「UPS1010SP」を、1月15日より順次発売する。

 SuperPowerシリーズは、接続した機器へ常にインバータ経由で給電する、常時インバータ方式のUPS。従来製品では2Uサイズだったが、これを1Uサイズに小型化したほか、負荷力率が向上したため、使用機器の高機能化・大電力化に、より省スペースで対応できるようになった。上位機のUPS1010SPでは1Uサイズの増設用バッテリ装置とも接続でき、2Uサイズで約30分の長時間バックアップが可能になっている。

 加えて、商用給電を併用する「エコモード」機能を搭載。交流入力が安定している場合には、商用給電に切り替えてインバータを停止することで、97%以上の効率を実現している。エコモード利用時でも、電圧の異常を検知すると自動・無瞬断で常時インバータ運転の「給電品質優先モード」に切り替わって品質を担保する仕組み。また、状況に応じて再度エコモードへの復帰も行われるという。

 このほか、装置前面よりホットスワップで交換可能なバッテリ、長寿命ファンの採用などによって、メンテナンス性も向上。監視ソフトウェアやネットワークボードといったオプションを利用すると、スケジュール運転や電力使用状態の監視も可能になるとしている。

 価格は、UPS610SPが11万6000円(税別)、UPS1010SPが未定。それぞれ、1月15日、2月15日の販売開始を予定する。ユタカ電機製作所では、2010年度に合計で6400台の販売を見込んでいる。


(石井 一志)

2010/1/6 15:01