CIAJが新年賀詞交歓会を開催-課題解決先進国“日本”を生かし新たな成長を
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は1月6日、東京・芝公園の東京プリンスホテルにおいて2010年新年賀詞交歓会を開催。情報通信ネットワーク産業にかかわる企業幹部をはじめ、経済産業省、総務省などの関連省庁の関係者、関連団体幹部などが集まった。
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一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会の篠塚勝正会長 |
あいさつしたCIAJの篠塚勝正会長(沖電気工業会長)は、「本格的な景気回復にはまだ時間を要する。情報通信ネットワーク産業は、2008年度は3兆6076億円の市場規模だが、前年比16.8%減の大幅な減少となり、2009年度も8.5%減と予測されている。ネットワークインフラ、インターネットは堅調だが、携帯電話市場が大きく減少している。ICT産業は、円高、株安、デフレ基調のなかで、今年も試練の1年になるだろう」とした。
また、「中長期的に見ると、ICT技術が国民生活を支える社会インフラになるのは明らかで、さらに安心、安全な低炭素社会を実現する役割を果たす。2008年における実質経済成長は2.4%。そのうちICT産業は0.8%と、3分の1の成長を担うわが国の基幹産業となっている。同時に大きな事業機会が期待される産業でもあり、新市場の創出、新技術の開発、新製品の開発、新たなビジネスモデルの構築といった観点から、高い目標を設定して挑戦することが必要である。東アジアを中心に、グローバルな成長戦略を打ち出し、利用者に高付加価値の製品を提供したい。また、従来の枠組みにとらわれず、技術の融合、業種を越えた融合、産業界における連携、産官学の連携などによって、ビジネス領域の開拓が必要となるだろう。日本は課題解決先進国である。電子政府、環境、医療、教育、そして地方分権に向けて、官民が連携を図り、適切な競合と協調によって、オープンイノベーションを日本から世界に発信していき、明るい実りのある1年にしたい」と語った。
加えて、「昨年は日本の若者の台頭が目覚ましかった。スポーツ界でも世界を舞台で活躍し、日本の国民に多くの感動を与えている。ICT産業においても、若者を鍛え、理系離れにも歯止めをかけ、次の世代を担う若手を育成していかなくてはならない」などとした。
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来賓を代表してあいさつした総務大臣政務官の長谷川憲正氏 |
来賓を代表してあいさつした総務大臣政務官である長谷川憲正氏は、「日本の経済界は、こんなに実力があるのにと、しばらく歯がゆい思いをしてきた。政権を預かる立場として、景気浮揚と安定した成長を図りたい。鳩山政権をあげて、大きな力を発揮したい。予算審議の過程において、総務省は原口ビジョンを発表した。これは、みなさんに日本を発展させる大きな役割を担ってもらいたいという、メッセージでもある。2020年を目標に、3%の持続的な成長を実現するものだが、これは官僚の努力だけで成しえるものではなく、産業界の力を借りなくてはならない。政、官、財がひとつになり、また国境を越えて、難局を乗り切っていく必要がある。情報通信ネットワークに大きな投資をしていく考えである。われわれの熱意は十二分である。ぜひ知恵をお借りしたい」などとした。
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乾杯の音頭をとる日立製作所の中島純三執行役専務 |
乾杯の音頭をとったのは、常任運営幹事会社である日立製作所の中島純三執行役専務。「IMFの見通しによると、全世界では3%の経済成長であるのに対して、日本は1%の経済成長にとどまる。篠塚会長が語るように、日本は、課題解決先進国である。日本のノウハウを生かすことが、日本の成長につながる。新たな成長戦略を実行に移す1年にしたい」とした。
2010/1/6 17:00