日本SGI、フローティングライセンスの利用状況を可視化するWebツール


 日本SGI株式会社は1月7日、ソフトウェアの効率的な運用を実現するWebツール「LicenseWatcher」を販売開始した。価格は、58万円(税別)から。同日より出荷を開始し、50本/年の販売をめざす。

 同ツールは、Webブラウザでフローティングライセンスの利用状況を可視化する製品。ユーザーはWeb上でリアルタイムにソフトウェアの利用状況を確認でき、管理者は蓄積された利用実績データからソフトウェアの運用改善や投資計画を検討できるようになる。

 例えば、ライセンスの利用状況(空き数グラフ)やユーザー利用状況(ユーザー名、端末名、起動時間など)の詳細がリアルタイムに表示される。異なる部門や事業所で共有するライセンスが不足した際に、画面上から独自のメッセージ機能により、管理者を介すことなくスムーズにユーザー間の調整が行えるという。

 一方、管理者は、ライセンス利用本数(時刻歴)、ライセンス稼働率(時刻歴)、ユーザー別使用時間(指定時間)などの統計情報を容易に取り出すことが可能。長時間起動されたままの非効率なライセンスなどを即座に発見し、強制開放することで効率的な運用を実現する。ライセンスサーバーの稼働・停止状況やライセンス期限をメール通知する管理機能なども備えている。

 日本SGIは、CAE、CAD(設計)、EDA(半導体設計)分野に加え、フローティングライセンス方式のソフトウェアを使用するデザインレビュー、エンターテイメント(3D映像制作)などの分野にも積極的に販売する予定。ツールの販売のほか、コンサルなどの導入・運用支援もトータルに提供するとしている。


(川島 弘之)

2010/1/7 17:30