ネットスター、ルータにWebフィルタを追加するサービスがヤマハ製「RT58i」に対応


サイトアンパイアの仕組み
設定画面例

 ネットスター株式会社は1月13日、中小企業向けのWebフィルタリングサービス「サイトアンパイア」が、ヤマハのブロードバンドルータ「RT58i」に対応したと発表した。従来よりも安価な製品向けに提供することで、Webフィルタリングのすそ野を小規模企業やSOHOにも拡大するのが主な狙い。価格は5万円(税別)からで、同日より販売を開始する。

 サイトアンパイアは、ブロードバンドルータにWebフィルタリングを付加するサービス。自社にサーバーを立てて運用するWebフィルタリング製品と比べて、低コスト、運用の手間が少ないといったメリットがあるほか、機能・精度についても遜色(そんしょく)のないものを提供しているという。対象としては、主に中小企業向けに提供されており、ヤマハの「RTX1200」「SRT100」、センチュリーシステムズの「XR-540/C」、IIJの「SEIL/B1」などのルータに搭載することができる。

 今回ネットスターでは、このサービスの対象に、より低価格のRT58iを加え、小規模企業やSOHOでも手軽にWebフィルタリングを利用可能にした。利用にあたっては、ネットスターオリジナルのファームウェアをRT58iに搭載した上で、ライセンスキーを購入して機能を有効にする仕組みで、ヤマハとの連携により、純正ファームウェアがバージョンアップした場合にも、柔軟に対応するとした。

 フィルタリングのカテゴリは従来の71種類から76種類に拡張されているほか、ユーザーのわかりやすさを向上させるため、デフォルトルールを1種類に絞りこんでおり、導入までの手順をより単純化しているとのこと。

 ライセンスについても、15ライセンス(端末)まで利用可能な1種類のみとし、価格についても5万円(税別)/年と、上位製品向けと比べて安価に設定されている。加えて、新規導入ユーザーを対象に、ルータへ対応ファームウェアをあらかじめインストールして出荷する、パッケージ製品も用意した。価格は、15ライセンス(5年分)とルータ本体を含め、19万8000円(税別)。

 なお、従来と同様、30日間の無料体験も引き続き利用できるとしている。


(石井 一志)

2010/1/13 14:00