B-EN-G、日本HP、日本オラクルの3社、製造業向け基幹業務システムのグループ展開を共同支援


 東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(以下、B-EN-G)、日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)と日本オラクル株式会社は1月18日、製造業向け基幹業務システムのグループ展開を共同で支援すると発表した。国際会計基準(IFRS)への対応に備え、グループ全体の情報システムや業務プロセスの変革を支援するという。

 具体的には、日本オラクルの統合基幹業務パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS) R12」と、同パッケージをベースとした、B-EN-G製造業向け短期導入テンプレート「b-MD(Business Enhancer for Manufacturing/Discrete)」を活用し、国際会計基準適用に向けた、企業グループ全体の経営パフォーマンス管理高度化を支援可能な、統合基幹業務システムを構築する。

 インフラとしては、日本HPのITインフラ統合ソリューション「HP BladeSystem Matrix」を利用し、その上でOracle EBS R12を稼働させるためのパフォーマンス・チューニングを実施。また、技術検証を完了した最適構成で顧客に統合的に提供することで、導入期間の短縮と早期のROI達成を支援するとした。

 なおB-EN-Gのb-MDでは、Oracle EBS R12の財務会計とサプライチェーン管理機能を中心に、製造業のほぼすべての基幹業務領域を統合した業務モデル、およびシステムアーキテクチャが実装されているとのこと。特に、国際会計基準対応で必要とされるマネジメントアプローチ、複数帳簿、収益認識に関する機能も備え、導入期間を従来比で約30%短縮できるとしている。

 このほか、今回のソリューションにおいては、Oracle Database 11g R2のグリッドコンピューティング技術やデータ圧縮機能なども活用。基幹業務システムの、企業グループ全体への展開に最適かつ効率的なITインフラの構築と、プライベートクラウド形式による企業グループ内展開も可能にするとしている。




(石井 一志)

2010/1/18 16:58