富士通、性能が10倍に向上したデータベースソフト「Symfoware Server V10」


 富士通株式会社は1月20日、リレーショナルデータベース管理ソフトウェア(RDBMS)の新版「Symfoware Server V10」を同日より販売開始すると発表した。

 Symfoware Serverは、メインフレームからUNIXサーバー、x86サーバーまで、各種プラットフォームをサポートするRDBMS。新版では、アプリケーションサーバーから直接、指定のデータベースへ接続させ、アクセス性能の向上を図る「ダイレクト接続機能」、レコードのバージョン管理によって効率的に参照・更新要求を処理する「マルチバージョニング」機能などを搭載し、スループット性能を従来の約10倍に高めている。また、システム稼働中のサーバー追加を行える動的スケーラビリティが可能な、ロードシェア運用機能を強化。コールドスタンバイ、ホットスタンバイの両方式によるシステムの冗長化や、遠隔地へデータをバックアップする災害対策の機能も備えている。

 さらに、XMLデータをより柔軟に活用する機能を搭載。XMLデータを形式変換せずに格納できる機能を強化し、柔軟にデータベースの変更を行えるようにしている。検索についても、パターンマッチング方式を採用し、インデックスを作成せず、大量のデータを高速に検索可能。操作は従来のデータベースと同様の操作で活用できるとのことで、インターフェイスにはXML標準のXQueryを採用した。

 加えて、JDBC や.NET Frameworkなどの標準言語インターフェイスの最新規格に対応。システム構築の際に、APIを柔軟に選択できるとのこと。パートナー各社のミドルウェアとの連携強化も図る計画で、連携パッケージ数を、現在の約100製品から今後2年間で300製品まで拡大する予定としている。


(石井 一志)

2010/1/20 11:53