トレンドマイクロ、クラウド環境も保護できる「Trend Micro Deep Security」

エージェントレスで仮想マシンを保護する仮想アプライアンスも用意

Trend Micro Deep Security

 トレンドマイクロ株式会社は1月21日、仮想・物理環境のセキュリティを統合的に管理できるセキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security」を発表した。3月1日より受注を開始、3月15日より出荷を開始する。

 Deep Securityは、IDS/IPS、Webアプリケーションプロテクション、ファイアウォール、改ざん検知、セキュリティログ監視、の5つのセキュリティをサポートしたエージェント「Deep Securityエージェント」、VMwareの仮想環境に対応したバーチャルアプライアンス「Deep Security Virtual Appliance」、管理ツール「Deep Securityマネージャ」で構成される統合セキュリティソリューション。物理サーバーのほか、仮想サーバーやクラウド上のサーバーなどをサポートするほか、WindowsやLinuxなどマルチOS環境を一元管理できるのが特長となっている。


1つのエージェントに5つの機能を実装マルチプラットフォーム環境をサポートマルチOSをサポート
Deep Security Virtual Appliance
マーケティング本部 本部長の九里禎久氏

 Deep Security Virtual Applianceは、vSphere 4で提供されている「VMsafe」に対応したエージェントレスのセキュリティ機能。これを利用することで、ハイパーバイザー上の仮想マシンにエージェントをインストールすることなく、セキュリティ保護を実現できる。なお、Deep Security Virtual Applianceで提供されるのは、IDS/IPS・Webアプリケーションプロテクション・ファイアウォールといったネットワーク型のセキュリティ機能に限られる。

 同社マーケティング本部 本部長の九里禎久氏は、「仮想環境のセキュリティの課題として、仮想マシン間の通信を外部から監視できないこと、またハイパーバイザー間の通信も同様に外部から監視できないことが挙げられる。企業のクラウド化が進むことで、これまで社内だけの問題であったセキュリティが、社外にも影響を与える問題になってしまうおそれもある」と、クラウド時代の新しいセキュリティ環境が必要であると強調した。

 対応OSは、Windows XP/Vista/7、Windows 2000/Server 2003/Server 2008、Solaris 8/9/10(SPARC)、Solaris 10(x86)、Linux(Red Hat、SUSE)、HP-UX 11i、AIX 5.3。Deep Securityマネージャの対応OSは、Windows Server 2003/2008。

 価格は、管理ツールのDeep Securityマネージャが1サーバーあたり237万5000円(税別)、Deep Securityエージェント(物理・仮想両方に対応)が8万4000円(税別)、Deep Security Virtual Applianceが1物理CPU(8コアまで)あたり23万円(税別)。



(福浦 一広)

2010/1/21 13:30