日本IBM、ネットワーク仮想化機能を実現するブレードサーバー用拡張ボード
日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は1月21日、ブレードサーバー「IBM BladeCenter」向けの拡張ボード「IBM BladeCenter Virtual Fabricアダプター」を同日より販売すると発表した。1本のEthernetケーブルを論理的に分割し、最大4つのネットワークに接続できるようにする製品で、価格は9万2400円。
IBM BladeCenter Virtual Fabricアダプターは、ネットワークを仮想化するためのブレードサーバー向けオプションカード。企業内ネットワーク・インターネットへの接続と、ストレージへのデータ転送を1本のケーブルで同時に行うためのスイッチ「BNT 10ポート 10Gb イーサネット・スイッチ・モジュール for IBM BladeCenter」とともに搭載すると、OSに依存せず、ポートあたり最大4つ、1製品あたり最大8つのネットワークに接続できるようになる。
また、100Mbpsから10Gbpsにまで対応できることから、仮想化サーバー上のさまざまな特性のアプリケーションで1つのネットワーク回線を共有し、利用率にあわせて配分された帯域を効果的に使えるという。
日本IBMによれば、これらの製品を活用すれば、ケーブルやアダプタ、スイッチなどのネットワーク機器を最大75%削減可能とのこと。システムの消費電力削減、故障率低下、保守の簡素化といった効果により、運用・管理費用の削減も見込めるとしている。
2010/1/21 15:15