欧州連合、米Oracleの米Sun買収を承認


 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会(EC)は1月21日(現地時間)、米Oracleによる米Sun Microsystemsの買収を承認すると発表した。Sunの資産であるオープンソースのデータベース「MySQL」の取得は欧州経済圏の競争を大きく阻害するものではないと判断した。

 ECは、MySQLの取得がEU競争法(独占禁止法)に抵触する可能性があるとして2009年9月、詳細な調査を開始した。Oracleは同12月、MySQLを引き続きGPLで提供すること、独立したAdvisory Boardをストレージベンダーと顧客の両方で設置することなどからなる「10の約束」を発表している。

 ECは「10の約束」のほか、オープンソースのデータベースである「PostgreSQL」が有力な代替となりうること、MySQLはフォーク(分岐)が可能である点などを検討して、承認に至ったと説明している。

 Oracleは2009年4月にSunを74億ドルで買収する計画を発表。8月に米司法省の承認を得ている。



(Infostand)

2010/1/22 09:00