日立情報、XaaSなど提供する企業クラウドサービス「BusinessStage」


 株式会社日立情報システムズ(日立情報)は1月15日、ビジネスクラウドサービス「BusinessStage」の本格展開を開始した。

 BusinessStageは、SaaS/PaaS/IaaSを実現する「XaaSサービス」と、ユーザーのITリソースをXaaSサービス、占有のITリソース、パブリッククラウドへビジネス状況に応じて配分し、シームレスに連携させる「リアルビジネスアシストサービス」を提供するクラウドサービス。

 XaaSサービスの「SaaS」では、1)特定業種向けSaaS、2)公共向けSaaS、3)共通業務向けSaaSを用意。1)では、保険業向け「AGMate」や外食業向け「BistroMate」など7サービスを、2)では、電子自治体向け「e-ADWORLD2」など3サービスを、3)では中小規模向けの15サービスを提供する。

 PaaSでは、ビジネスサービス販売プラットフォーム「BIZPARK」など、業務アプリケーションやシステム運用に対応したプラットフォームサービスを順次提供する。

 IaaSでは、新リソースオンデマンドサービス「BusinessStage ROD」を用意。日立情報のデータセンターにプールしたITリソースを必要な時必要な分だけ提供するのに加え、さまざまな利用形態に柔軟に対応できる「エコノミーモデル」や「従量課金体系」を追加し、使い勝手を向上した。

 一方、リアルビジネスアシストサービスでは、新ディザスタリカバリサービス「BusinessStage DR」を用意。ユーザーが占有するITリソースの災害時に、XaaSサービスを用いてシステムを復旧するという。

 日立情報では、上記サービスを「フェーズ1」として開始し、約3カ月単位のフェーズで順次拡充していく予定。今後、日立グループのクラウドソリューション体系「HarmoniousCloud」の1つとして積極的に展開し、2011年どに100億円の売り上げを目指すとしている。




(川島 弘之)

2010/1/25 18:16