米Oracle、米Sunの買収を完了


 米Oracleは1月27日(米国時間)、米Sun Microsystemsの買収を完了したと発表した。Sunのハードウェアなどの技術を取り込み、包括的なシステムベンダーとして再出発する。

 Charles PhillipsとSafra Catzの両Oracle社長の連名の書簡によると、買収によってサーバー、ストレージ、「SPARC」プロセッサ、OSの「Solaris」、Java、「MySQL」などのSun技術を獲得することで、Oracleは包括的なシステムを提供するシステムベンダーとなる。「業界を大きく変える」としている。

 ハードウェアとソフトウェアを統合し、すぐに使えるシステムとして提供することで、予測性を改善し、性能、信頼性、管理などの面でメリットをもたらすという。今後は直販体制を強化し、営業を中心に2000人規模の新規雇用を計画していることも明らかにした。

 同日のプレスカンファレンスでは、ハードウェア、ソフトウェア、ミドルウェアでの戦略の大枠が披露された。MySQL、Javaの継続のほか、Sunを中心に開発が進められているオープンソースのオフィス製品「OpenOffice」は独立した事業部となることなども発表。両社は今後、イベントや詳細のWebセミナーなどを通じて、個々の統合計画を発表する予定だ。



(Infostand)

2010/1/28 09:00