米IBM、32スレッド並列実行が可能な「POWER7」を発表
米IBMは2月8日(米国時間)、8コアの最新プロセッサ「POWER7」と同プロセッサを搭載したシステム4機種を発表した。2月19日から順次出荷を開始する。リアルタイムで大容量データを処理できる性能、消費電力効率などが特徴。
各コアは4スレッドをサポートするため32スレッドの並列実行が可能となる。「POWER6」と比較するとコアは4倍に、スレッドは8倍となった。45nmプロセスで製造する。
ワークロード向けの性能最適化として、データベース向けに最適化された「TurboCore」モード、それ以外では「MaxCore」モードで動作する。MaxCoreはインターネットベースのワークロードに適しているという。
このほか、ワークロードに合わせてスレッドを動的に調整する「Intelligent Threads」、メモリ圧縮により仮想化環境など大規模なメモリを要するワークロード向け技術「Active Memory Expansion」、消費電力効率化技術「Unique Intelligent Energy」などを採用した。
IBMは同日、POWER7を搭載したシステムとして、最大64コアを搭載可能なハイエンドの「IBM Power 780」をはじめ、「IBM Power 770」「IBM Power 755」「IBM Power 750 Express」の4機種、最新システム向けの管理ソフトウェア「IBM Systems Director」もあわせて発表した。
2010/2/9 09:00