RWDテクノロジーズ、ソフト使用状況を可視化する「RWD uBenchmark」
RWD uBenchmarkの概要 |
代表取締役社長の吹田順一郎氏 |
RWDテクノロジーズジャパン株式会社(RWDテクノロジーズ)は2月9日、従業員のソフトウェア使用状況を可視化するソフトウェア「RWD uBenchmark」を発表した。これを利用することで、本当な必要なソフトウェアを洗い出したり、教育が必要な個所を発見したり、といったことが可能になるという。
uBenchmarkは、社内におけるソフトウェアの使用状況を収集し、そのデータをもとに利用法を可視化するソフトウェア製品。ほぼすべてのWindowsアプリケーションやWebアプリケーション、SAPシステムの使用率、エラー率、ひんぱんにエラーが起こる個所などを分析でき、「社内にたくさん存在するアプリケーションの、どこでトラブルが起きているか、誰がうまく使えていないかを洗い出せるため、教育投資が必要なアプリケーションや部門、ユーザーを明確化できる」(代表取締役社長の吹田順一郎氏)点がメリットという。
また、利用している実際の画面をキャプチャして蓄積し、後から再生する「プレイバック」機能を備えているので、成績のいい営業社員など、社内の“腕利き”の活用法を調べ、モデル化して他の社員のスキルアップにつなげたり、社内の階層ごとの利用法を調べ、階層別にモデル化したり、といった用途にも対応。さらに、社内で活用されていないアプリケーションを発見できることから、本当に必要なアプリケーションであれば活用を促すための行動につなげられ、逆に必要ないものであれば、利用をやめたり、保守を中断したり、といったコスト削減につながる行動をとることもできる。
具体的にモニタリングできる項目は、アプリケーションを使用したユーザー数、起動した回数、使用時間など。これらを蓄積し、アプリケーション、ユーザーやグループといった切り口で利用状況の分析を行える。SAPシステムについては、トランザクションごとの可視化にも対応。分析にあたっては、棒グラフや円グラフといったグラフィカルな表示も可能になっている。
分析レポート | グラフィカルな表示も可能だ | システムの概要 |
吹田社長は、こうした特徴を示した上で、「不況が続く中で、教育に対するニーズがあっても、踏み出せない企業が多い。しかしこの製品を利用すれば、ソフトウェアが活用されている度合いを調べたり、ニーズを洗い出したりでき、どこにどの程度の教育をすればいいか、を判断できるようになる点が大きい」と述べ、教育の観点から、アプリケーション利用の可視化の重要性を強調した。
言語は、日本語以外にも英語、フランス語、ドイツ後に対応。クライアントにはエージェントを入れる必要があり、OSはWindows XPのみをサポートするが、順次Windows 7/Vistaもサポートする予定としている。
1ユーザーあたりのライセンス価格は、Microsoft Officeなど、Windows上で起動するアプリケーションのみを対象にした「デスクトップパッケージ」が5000円、WindowsアプリケーションとWebアプリケーションに対応可能な「Web&デスクトップパッケージ」が9000円、これらに加えてSAPシステムでも利用できる「エンタープライズパッケージ」が1万7000円。1社あたり最低140万円のライセンス購入が必須となっている。
販売については、200社を超える既存製品「RWD uPerform」などの顧客はもちろん、それ以外の一般企業にも広く訴求したい考えで、吹田社長は、SAP製品を扱うパートナー以外にも、新規パートナーを開拓したいとの意向を示している。
2010/2/9 17:42