日本IBM、電力効率を向上させたサーバーブレード「BladeCenter HS22V」


IBM BladeCenter HS22V

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2月10日、仮想化とエネルギー効率向上のために最適化されたサーバーブレード「IBM BladeCenter HS22V」を発表した。電力効率の向上と搭載メモリ量の拡大により、同じ電力量で稼働可能な仮想マシン数が向上しているという。価格は42万円からで、出荷開始は3月19日の予定。

 IBM BladeCenter HS22Vは、電力効率を向上させたサーバーブレード。ハードウェアとファームウェアを改良したほか、独自の電源制御機能「xSmartEnergyコントロール」の搭載によって電力効率を向上。さらに、内蔵ディスクをHDDからSSDに変更し、ディスク稼働の消費電力を75%削減していることなどから、全体では1割の消費電力を削減した。

 加えて、従来の1.5倍となる144GBのDDR3メモリを搭載可能にし、最大1.5倍の仮想マシンが稼働可能になった。これにより、電力量あたりでは従来の約1.7倍の仮想マシンを稼働させられるほか、仮想マシンあたりでは、約60%の電力量での稼働を行えるとのこと。

 CPUは、最大2基のXeon 5500番台を搭載し、SSDも最大2基まで搭載可能。拡張インターフェイスとして、標準PCI Express準拠のCIOv拡張スロット、高速PCI Express準拠のCFFh拡張スロットを備えている。


(石井 一志)

2010/2/10 15:07