ソフトウェアのテスターを募集できるサービス「SIM.ONE」


 株式会社サスケデザインと株式会社楽堂は2月10日、ソフトウェアテスト環境を提供するサービス「SIM.ONE(シモン)」を公開した。

 SIM.ONEは、ユーザーがテストしたいソフトウェアをサービス基盤上に登録し、「テスター」を募集できるサービス。ソフトウェアを登録する「カスタマー」は、テストの実施期間やバグ1件あたりの単価、予算の上限などを設定し、テスターを募集。テスターはプロジェクトの仕様を理解した上でテストを実施し、バグを発見した際にカスタマーへ報告する。その数に応じて、カスタマーがテスターへ報酬を支払う形となる。

 クラウド型の特性を利用することで、短期間に多くのバグ報告を受けられるのがメリット。費用の面でも、予算1万円、バグ単価200円の規模から柔軟に設定でき、なおかつバグ報告数に応じた成果型課金なので、低コストでソフトウェアテストが実施できるという。

 なお、システム利用料として、カスタマーからはプロジェクト期間に応じた料金(30日未満の場合は5万円。例として80日の場合、30日+30日+20日=15万円となる)、テスターからは報酬のうち15%が徴収される。

 両社は、デバッグ環境の整っていない中小規模のソフトウェア開発企業を対象に、初年度1億円の売り上げを見込む。


(川島 弘之)

2010/2/10 16:12