CSKシステムズ、ハイブリッド型クラウド環境を構築する各種サービス


 株式会社CSKシステムズは2月15日、パブリック、プライベートの両クラウドサービスを組み合わせて柔軟な企業内システムを実現する、「ハイブリッドクラウド環境構築サービス」を発表した。

 ハイブリッドクラウド環境構築サービスは、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせた環境を構築するサービス。ユーザーの必要にあわせ、1)クラウドIT基盤選定コンサルティングサービス、2)プライベートクラウド構築サービス、3)ハイブリッドクラウド対応システム構築サービス、4)SaaS型アプリケーション開発サービスの4つをラインアップした。

 1)は、CSKシステムズ調査に基づき、ユーザーにとって最適なクラウドサービスを選択できるように支援するサービス。最適なクラウドサービスを選ぶとともに、各種サービスを組み合わせたシステムの提案、既存システムのクラウド環境への移行などを提案し、投資効果の高い企業システムの実現を支援するという。

 2)は、クラウド環境の利便性と高いセキュリティへの要求を両立した、プライベートクラウド環境を構築するサービス。商用の仮想化製品やオープンソースソフトウェアを活用し、パブリッククラウドと同様の機能・効果を、プライベートクラウドで提供できるようにする。

 3)は、CSKシステムのアプリケーション基盤「arvicio2」を活用し、ハイブリッド型のクラウド環境を構築するサービス。認証機能やシステム連携機能によって、顧客の既存システムとパブリック/プライベートの両クラウドを融合し、高セキュリティでユーザーの利便性や投資効果の高いクラウド環境を構築する。

 4)は、SaaS型のアプリケーションシステムを開発するサービス。企画から本番稼働までをトータルに支援することで、導入・構築期間を最短化できるとした。

 なおCSKシステムズでは、2009年初頭からハイブリッドクラウド環境を実現する「クラウド制御ソフトウェア」を開発してきたとのことで、これを利用すると、平均5日かかるサーバーの構築・設定作業を20分程度で完了できるようになるという。また、複雑なインフラ設定も自動で行うため、運用コストを最大20%抑えられるとした。社内の仮想サーバーと社外のパブリッククラウド環境を同時に制御する機能も備えている。


(石井 一志)

2010/2/15 17:42