千葉県とマイクロソフト、ICTを活用した「地域活性化協働プログラム」を実施


 千葉県とマイクロソフト株式会社は2月17日、ICT(情報通信技術)を活用した「地域活性化協働プログラム」を協働で実施すると発表した。

 地域活性化協働プログラムでは、1)IT人材育成支援プログラム、2)NPO基盤強化プログラム、3)高齢者向けICT活用推進プログラム、4)セキュリティ啓発プログラム、の4つを実施する。

 IT人材育成支援プログラムは、地域IT産業の活性化と新たな雇用創出を目指して実施されるもの。次世代ITセミナーや最新技術トレーニングなど、IT企業および技術者を対象として行われる。

 NPO基盤強化プログラムは、NPOが自立的・継続的に活動するための基盤強化を図るために実施されるもの。ITリーダー養成講座やIT活用講座など、NPOやNPO支援組織などを対象に、活動運営におけるIT活用などの講座を実施する。

 高齢者向けICT活用推進プログラムは、シニアが地域づくりの担い手となれるよう実施されるプログラム。シニアを対象とした初心者向けPC講座、ICT活用の利便性を周知するイベント、ICTの普及に取り組む団体等を対象とした講師スキルアップ講座を実施する。

 セキュリティ啓発プログラムは、インターネットを安全に使うための基本的なセキュリティスキルの研修を実施して、地域ITリーダーの発掘・育成を行うプログラム。千葉県地域IT化推進協議会を主体とし、情報セキュリティ講座や地域ITリーダー養成講座などを実施する。

 役割分担は、千葉県が企画立案、会場の提供、広報活動などを行い、マイクロソフトが企画立案、講師の派遣、講師・技術者の育成、教材・ソフトウェアの提供などを行う。実施期間は、覚書締結から1年間。

 千葉県知事の森田健作氏は、「マイクロソフト社が、率先して千葉県の思いに賛同していただけたことにお礼を申し上げます。人材育成、NPO、シニア、セキュリティなどの取り組みなど、マイクロソフトのご好意を無駄にせず、しっかりと取り組んでいきたいです。ITを駆使することが視野を広げることになるので、私も新しい世界を広げられるようにITを活用していきたいです」とコメントしている。

 マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏は、「マイクロソフトは、IT分野、特にソフトウェア分野で成長をさせていただきました。得意分野を活用して、社会にお返しをしていけるように取り組んできました。2010年度の「地域活性化協働プログラム」締結自治体の第一号として、千葉県と連携できることを光栄に思います。千葉県は、シニア層の社会参画に熱いビジョンを持っていらっしゃいますので、ITを通じてビジョンの実現を支援させていただきたい」とコメントしている。



(福浦 一広)

2010/2/17 18:00