MKI、省エネ自動制御が可能なエネルギー管理サービス「GeM2」


 三井情報株式会社(以下、MKI)は2月18日、エネルギー管理サービス「GeM2」の提供を開始した。

 GeM2は、建物内環境・エネルギー情報の可視化、快適性を維持した省エネ自動制御、環境・エネルギーレポートなどの機能を提供するSaaS型サービス。事業所単位でエネルギー情報を可視化して報告義務を課す「改正省エネ法」に対応するほか、先進的な「省エネ自動制御機能」を備えるのが特長。

 一般的に省エネ自動制御といえば、電気空調や照明設備のON/OFFなどが一般的だ。しかしGeM2では、屋内環境を快適に保つよう、空調設定温度や冷房・暖房・送風モードの自動変更まで可能。ユーザーの業務や屋内環境に合わせてエリアごとに制御でき、店舗でいえば、売り場単位でコントロールできるという。

 核となるのは、MKIが販売代理店契約を結ぶ東電ユークエストの無線センサー・エネルギー監視製品。MKIのクラウド基盤を活用し、店舗内の空調設備やセンサーから取得する環境情報(温度・湿度など)を基に、空調・照明・換気扇などの設備をリモートで自動制御する。

 利用にあたって設備の改造は不要で、設備メーカーのアダプタ経由で接続可能。メーカー・エネルギー種別も問わず、電気だけでなく、ガス空調に対応するのも特長となる。

 価格は利用形態により異なるが、1サイトあたり月額4万円から。MKIでは、3年間で1000サイトの販売をめざす。なお、第1号ユーザーとして、家電量販店を展開するエディオンでの導入が決定しており、「デオデオ」「エイデン」「ミドリ」の40店舗で、第1期サービス利用が4月から開始される予定。


(川島 弘之)

2010/2/19 14:30