アクセンチュアと日本オラクル、IFRS対応を支援するテンプレート


 アクセンチュア株式会社と日本オラクル株式会社は2月22日、国内企業向けに国際財務報告基準(以下、IFRS)への迅速な対応と、連結経営管理の高度化を可能とする「IFRS対応連結テンプレート」の提供を開始した。2009年7月に開設した、オラクルソリューションによるシステム戦略立案から導入・運用までを支援する拠点「アクセンチュア オラクル・イノベーション・センター」にて開発され、アクセンチュアが提供する。

 日本オラクルからは、連結経営アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management(HFM)」と、既存の会計システムとの連携を支援する「Oracle Hyperion Financial Data Quality Management(FDM)」を提供する。HFMはグループ経営管理に有効な財務報告書の連結処理を実現し、FDMは日本オラクルのERPパッケージ「Oracle E-Business Suite」や、それ以外の他社製ERPシステムから連結財務情報を自動抽出・連携させ、データ品質も向上する。

 一方、アクセンチュアはIFRS導入実績を通じて蓄えた資産やコンサルタントの知見をもとに、IFRS要件をあらかじめ実装した固有ソリューションを提供。IFRS対応に必要な「組替仕訳のひな形」や「IFRS勘定科目」、「データチェック機能」、「連結修正仕訳自動生成機能」、「各種財務諸表」などを提供する。

 また、経営管理フレームワーク「Accenture / Advanced Enterprise Performance Management」も提供。その実装ツールとして日本オラクルの予実管理アプリケーション「Hyperion Planning」をベースとした「Accenture Planning Solution」を用意した。IFRS対応連結テンプレートと連携させることで、ハイパフォーマンス企業の連結経営管理をトータルで支援するという。




(川島 弘之)

2010/2/22 13:03