米IBMがサーバー向け新プラットフォーム「eX5」発表、メモリ拡張性を6倍改善


 米IBMは3月2日(米国時間)、x86サーバー向けの最新チップセット「eX5」およびeX5を採用したサーバー3機種を発表した。同社の第5世代のチップセットにあたり、高いメモリ拡張性が特徴。米Intelの45nmプロセスの「Nehalem」(開発コード名)プロセッサに対応する。

 最大の特徴は、拡張メモリに高速にアクセスできる最新メモリ技術「MAX 5」で、チップメモリの利用を削減する。メモリの拡張性を6倍以上にして、同じライセンスコストで82%増の仮想サーバーを運用できるという。

 また、フラッシュドライブ技術「eXFlash」、物理パーティショニング技術「FlexNode」などを追加した。IBMのミドルウェア統合を活用して、柔軟性のある高度な仮想化環境を構築できるため、ストレージコストを最大97%削減し、ライセンスコストも削減できる。全体のパフォーマンスと費用対効果を改善し、データベースの性能を最大30倍改善するという。

 IBMは同日、eX5を搭載したサーバーとして、4プロセッサの「IBM System x3850 X5」、ブレードの「BladeCenter HX5」、2プロセッサ搭載のエントリーレベル「System x3690 X5」の3機種を発表した。今月から順次提供を開始する。



(Infostand)

2010/3/3 09:00