米IBM、ソフトウェア開発・テスト用クラウドサービスを開始

　米IBMは3月16日（米国時間）、同社のクラウド上でソフトウェア開発やテストを行う大企業・政府機関向けサービス「Smart Business Development and Test on the IBM Cloud」を発表した。昨年6月に発表したベータ版を商用サービスに移行する。4～6月期に北米で提供を開始し、他地域に拡大してゆく。

　Linux（Red Hat Enterprise LinuxとSUSE Linux Enterprise）とJavaをサポート。安全で拡張性のあるクラウド配信モデルを経由して、「Rational Delivery Services for Cloud Computing」などのIBMのソフトウェア・アプリケーションライフサイクル管理機能にアクセスできるという。あわせて、「Rational Delivery Services for Cloud Computing 1.0」を発表した。

　クラウド環境は、Red Hat Enterprise Linuxと米Red Hatの仮想化技術「KVM」を利用して構築した。

　またクラウドコンピューティング向けのリソースセンター「developerWorks Cloud Computing resources」を開発者向けサイトのdeveloperWorksに開設した。自社のクラウドイニシアティブ関連情報を公開し、開発者にさまざまなクラウド環境へのアクセスを一元的に提供するという。

　このほか、クラウドコンピューティングソリューションで米RightScaleや米Kaavoなどと提携したことも発表している。