ニフティ、クラウドサービスのメニューを強化-Red Hatも利用可能に


 ニフティ株式会社は3月24日、クラウドサービス「ニフティクラウド」のラインアップを同日より強化すると発表した。新たに5種類のサーバータイプを追加したほか、OSとしてRed Hat Enterprise Linuxをサポート。有償のサポートサービスも開始する。

 ニフティクラウドは、ニフティが自社のサービス基盤を活用して提供するクラウドサービスの総称。現在はその第1弾として、インフラ基盤を提供するIaaS(Infrastructure as a Service)が提供されている。特徴は、これまで培ってきたネットワークサービスの運営ノウハウを生かしている点。約5分という短時間でサーバーを準備できるほか、サービス提供のピークにあわせ、柔軟かつリアルタイムにサーバー構成を組み替えられる点も強みとしている。

 従来、サーバータイプは5種類が提供されていたが、今回は新たに5種類を追加し、よりきめ細かい対応が可能になった。料金は各タイプとも従量課金、月額固定のいずれかを選択できる。追加されたサーバータイプのスペックと料金は以下の通り。

  • 「Small2」仮想CPU(3GHz相当)×1、2GBメモリ、1万8144円/月もしくは31.5円/時間
  • 「Medium4」仮想CPU(3GHz相当)×2、4GBメモリ、3万5070円/月もしくは60.9円/時間
  • 「Medium8」仮想CPU(3GHz相当)×2、8GBメモリ、4万8300円/月もしくは84円/時間
  • 「Large8」仮想CPU(3GHz相当)×4、8GBメモリ、6万6528円/月もしくは115.5円/時間
  • 「Large16」仮想CPU(3GHz相当)×4、16GBメモリ、9万1927.5円/月もしくは159.6円/時間

 また、これまではCent OSのみサポートしていたが、今回よりRed Hat Enterprise Linux 5.x(32ビット/64ビット)も使用可能になった。利用には別途、有効なサブスクリプションが必要となる。

 加えて、運用面でのサポートを有償で行う「ヘルプデスク」を新設している。ニフティクラウドに関するサービス仕様、コントロールパネル操作方法、コンソール確認代行を電話で受け付けるサービスで、対応時間は平日の9時~17時。このほか、パスワード紛失、ネットワーク設定ミス、ディスク構成ファイルの設定ミス、ハングアップへの対応については、24時間365日体制で行うとのこと。料金は月額6万7500円。




(石井 一志)

2010/3/24 18:29