米Abiquo、ドラッグ&ドロップでハイパーバイザー変換できるクラウド管理ツール


 ベンチャーの米Abiquoは3月23日(米国時間)、オープンソースのクラウドインフラ管理ツール「Abiquo 1.5」を発表した。米VMwareや米Microsoftなどの主要なハイパーバイザーをサポート。あるハイパーバイザーから別のハイパーバイザーへの仮想マシンの変換が簡単にできるという。45日以内に提供を開始する。

 Abiquoは、物理ハードウェア上に「Resource Cloud」と呼ぶリソースのプールを構築し、プロビジョニングする。クラウドコンシューマー(企業ユーザー)はAbiquoを使って、仮想データセンターを構築し仮想リソースとアプリケーションを実装。アプリケーションはパブリックとプライベートの両方の仮想イメージライブラリから利用できる。

 物理インフラと完全に分離することで、ハイパーバイザー中立性と、マルチテナント型を実現。リソースの上限を設けるなどワークロード管理も簡素化でき、WebベースのGUIで容易に使えるという。

 Abiquo 1.5はMicrosoft Hyper-V、VMware ESXおよびVMware ESXi、Virtual Box、Xen、KVMの主要ハイパーバイザーに対応した。ドラッグ&ドロップで仮想マシン変換を行えるほか、自動のリソースプロビジョニング機能も加わっている。無料のCommunity Editionとサポートつきの有償版Enterprise Editionの2種類がある。

 Abiquoは2006年にスペイン・バルセロナに設立。このほど開発機能を残して、本社を米カリフォルニア州に移転した。



(Infostand)

2010/3/25 09:00