ファイルサーバーのデータ配置を最適化する「ecoMinder/FE」


 株式会社日立東日本ソリューションズは3月26日、簡易なILM(情報ライフサイクル管理)を可能にするファイルサーバーの最適化ソフトウェア「ecoMinder/FE」の提供を開始したと発表した。

 ecoMinder/FEは、Windows PCやファイルサーバーに蓄積されたファイルの使用状況を可視化し、配置を効率化する最適化ツール。ファイルの更新日、アクセス日、作成日などを見て、使用頻度に応じたファイルのコピーや移動を行えるため、1つ1つのファイルを確認することなく、不要なファイルの洗い出し、重要なファイルの集中管理を実現できるという。

 また、使用頻度の低いファイルを1つのサーバーに集約し、バックアップの頻度を下げたり、逆に使用頻度の高いファイルを重点的にバックアップしたり、といった運用が可能になることから、バックアップ運用の効率化も図れるとのこと。ファイルを移動した場合にも、移動元には移動先へのショートカットを残せるので、利用者はファイルの移動を意識せずに継続して利用可能だ。

 なお、実際にファイルを移動する前に、「1年以内に更新されたファイル」などの移動条件を設定し、対象ファイルの分析を実施。その結果をもとにいたシミュレーションによって、ファイル数やファイル容量を管理者に提示できるため、移動先のディスク容量などを考慮した、最適なファイル配置を実現するとしている。

 ラインアップには、Windows Server/クライアントPCに両対応した上位版「Standard版」と、クライアントPCのみをサポートした「Client版」が用意される。日立東日本ソリューションズでは、3年間に4000社への販売を見込む。


(石井 一志)

2010/3/26 11:50