米Google、Flashプラグインを統合した「Google Chrome」を公開


 米Googleは3月30日(米国時間)、米Adobe Systemsの「Flash」ブラウザプラグインを統合したWebブラウザ「Google Chrome」の開発者向けバージョンを公開した。今後、プラグインAPIの開発やFlashの統合をさらに強化する計画を公式ブログで明らかにしている。

 Googleは、開発者向け、ベータ、安定版の3種類のChromeを公開しており、Flashプラグインを統合したのはこのうち開発者向けの最新版。最新の「Adobe Flash Player 10.1.51.95」(10.1のベータ3)を統合することで、ユーザーは別途Flashプラグインのダウンロードが不要となる。またプラグインを管理する基本機能を含むプラグインマネージャも搭載して利便性や安全性を強化するという。

 Googleはあわせて、Flashを中心としたブラウザプラグイン技術に対する見解を表明した。それによると、現在のプラグインモデルは、インターフェイスの仕様が緩く、セキュリティ、互換性、性能などに影響を与えているという。同社は、AdobeやMozillaなどと次世代ブラウザ向けプラグインAPI開発を進めており、こうした問題を解決したいとしている。

 自社ブラウザへの統合については、1)Flashの更新をChromeの自動アップデートメカニズム経由で配信する、2)ChromeのサンドボックスでFlashコンテンツを含むWebページを利用可能にする―などの計画を明らかにしている。

 同社はプラグインの改善によって、HTMLやJavaScriptエンジンと同レベルの安定性やセキュリティ、速度を実現できるとしている。



(Infostand)

2010/3/31 11:04