日本IBM、x86次世代アーキテクチャ「eX5」準拠のサーバー2製品
IBM BladeCenter HX5 |
IBM System x3850 X5 |
日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は3月31日、クラウド環境に最適な次世代x86サーバーアーキテクチャ「第五世代Enterprise X-Architecture(以下、eX5)」に初準拠したサーバー製品を発表した。ブレードサーバー「IBM BladeCenter HX5」、ラックマウントサーバー「IBM System x3850 X5」を同日より販売する。
eX5は、3月3日に発表された次世代x86サーバーアーキテクチャ。大容量メモリへの高速アクセスを制御する集積回路(チップ)と、異なる筐体に搭載されたCPU間を外部ケーブルで高速接続する伝送技術により、従来の6倍のメモリ搭載を実現したのが特長。
新製品のIBM BladeCenter HX5では、eX5の新技術として、業務の特性に応じてハードウェア資源を柔軟に構成を変更可能な「FlexNode」機能を初搭載。シャーシ内の2台のブレードサーバーを1システムとして設定したり、それぞれ独立して稼働させたりできる。ブレード1台あたりCPU×2個と128GBメモリまで搭載可能なので、2台を1システムとした場合、最大でCPU×4個、256GBメモリまでスケールする。最小構成価格は73万6000円(税別)で、6月25日より出荷する。
IBM System x3850 X5でも同様に、異なる筐体に搭載されたCPU間を外部ケーブルで高速接続することで、2台を1システムに設定したり、それぞれ独立して稼働させたりすることが可能。1台あたりCPU×4個、1TBメモリまで搭載可能なので、2台を1システムとした場合、CPU×8個、2TBメモリまでスケールする。
併せて、8個のSSDをパッケージ化した「eXFlash」も7月に提供する予定。HDDの800倍に相当する48万回/秒の入出力処理数を実現するため、大容量データベース、BIなどのエンタープライズアプリケーションに最適としている。最小構成価格は140万円(税別)で、4月1日より出荷する。
なお、いずれもXeon 7500番台に対応する。
2010/3/31 17:55