米HP、IBMとSunからの顧客を狙った移行ツールと乗り換えキャンペーン
米Hewlett-Packardは4月1日(米国時間)、米IBMと米Sun Microsystems(現Oracle)の顧客をターゲットとする移行ソリューションと乗り換えキャンペーン発表した。UNIX系OSとサーバーで競合する両社のユーザーを対象に乗り換えを促す。自社ソリューションによって、より低いTCOを実現できるとしている。
IBMの「AIX」、Sunの「Solaris」から、自社の「HP-UX」搭載機「HP Integrity」への移行を狙うソリューションとキャンペーン。HP Integrityは「Intel Itanium」を搭載したサーバーラインで、移行顧客にコスト削減などのメリットを提供するという。3年間のコスト試算では、「HP-UX 11i v3」搭載「HP Integrity BL870c」は、IBMの競合製品(AIX 6.1を搭載したIBM BladeCenter JS23)よりもTCOが23%低いとしている。
移行ソリューションとしては、SolarisベースのアプリケーションをHP-UXベースに移行するポーティング環境「Solaris to HP-UX Porting Kit」、開発者向けのツールとドキュメントを集めた「Solaris Software Transition Kit」を発表した。Solarisからの移行プロセスを自動化することで高速かつ容易にHP-UXベースに移行できるという。
またHPは、HP-UX 11iv3とサポートを購入した顧客向けに、「BladeSystem c7000」エンクロージャーとブレードサーバー「Integrity BL860c」を無償提供するキャンペーンも発表した。期間は7月31日まで。
2010/4/2 09:00