米Ciscoが「Data Center 3.0」を強化、第2世代UCSサーバーなど発表


 米Cisco Systemsは4月6日(米国時間)、ブレードサーバー「Unified Computing System(UCS)」の新機種やインターコネクト技術など、最新のデータセンター製品を発表した。2009年3月に打ち出したシステムベンダー戦略「Data Center 3.0」のポートフォリオを拡充、強化する。

 サーバーでは、第2世代のブレードとして、Intel Xeon 5600番台を搭載した2ソケットの「Unified Computing System M2 B-Series」と「M2 C-Series」、Intel Xeon 7500番台を搭載した4ソケットの「B-Series」と「C-Series」を発表した。電力効率を高め、第1世代比で30~50%省電力という。4ソケット機種は、従来の4ソケットサーバーと比べ、パフォーマンスで3倍以上、メモリ容量で2倍、メモリ帯域幅で9倍を実現。RISCベースのシステムを代替できるとしている。2ソケット機種は提供中。4ソケット機種は第3四半期から提供を開始する。

 またUCSブレードサーバーとネットワークのインターコネクト技術「Cisco FEX-Link」アーキテクチャも発表した。100Mbit/Gigabit/10Gigabit Ethernet、FC(ファイバチャネル)、FCoE(ファイバチャネル・オーバー・イーサネット)、InfiniBand、iSCSIなどをサポート。UCSと「Nexus 5000」シリーズ(Nexus 7000シリーズも対応予定)との接続を簡素化、高速化できるという。

 管理機能では「UCS Manager XML API」を強化。開発者は9000以上のパラメーターにアクセスするなどして、迅速にソフトウェアを統合できるとしている。

 このほか、最新のエクステンダー「Nexus 2248」と「Nexus 2232」、新しい「Cisco Nexus 1010 Virtual Services Appliance」、ファブリックスイッチ「Cisco MDS 9148 Multilayer Fabric Switch」などの製品、仮想化サービスも発表した。


(Infostand)

2010/4/7 09:15