米Salesforce.com、コラボツール「Chatter」のβプログラムを拡大


 米Salesforce.comは4月8日(米国時間)、ソーシャルコラボレーション機能「Chatter」のプライベートベータプログラムを拡大すると発表した。Chatter対応アプリケーションのセクションを設けたアプリケーション共有サービス「AppExchange 2」も発表、同日提供を開始した。

 ChatterはSalesforceのエンタープライズ向けソーシャル・コラボレーションソリューションで、プロフィール、リアルタイムフィード、ステータスなどFacebookのような機能を持っている。ベータプログラムの拡大では、今年2月に100社を対象に開始したプライベートベータを500社にする。正式提供は今年後半で、追加コストなしにアクセス可能にする計画。

 Salesforceは、モビリティ、ソーシャルコラボレーション、リアルタイムなどの要素を持つ次世代クラウドを「Cloud 2」と呼んでおり、Chatterを自社製品やサービスに統合していく予定。

 同日発表したAppExchange 2もその一環で、最新のソーシャルエンタープライズアプリケーションのカテゴリー「ChatterExchange」を新設した。ChatterExchangeには、サードパーティが開発した12種類以上のChatter対応アプリケーション、「Chatter + Google Alerts」などForce.com Labsの無料Chatter対応アプリケーション15種類以上のがリストされている。

 2009年に一新した顧客サービスシステム「Service Cloud 2」も、Chatterプライベートベータを拡大する。Chatterを統合することで、優先順位付け、SLA管理、専門家とのコラボレーションなどがさらに効率化されるという。


(Infostand)

2010/4/9 09:00