アイル、中堅・中小企業向けのクラウドバックアップサービス


 株式会社アイルは、中堅・中小企業向けのクラウド型データバックアップサービス「BackStore」を4月12日より開始すると発表した。1GBから2TBまで、データ容量に応じた価格が設定されており、ITお悩み解決支援サービス「テクニカルドクター」の1メニューとして提供する。

 BackStoreは、インターネット経由でデータセンターにデータをバックアップするサービス。クラウド型のため、コストを抑えた利用が可能なほか、物質的なデータ損失からの保護にも有効という。また、事業規模の拡大・縮小や事業合併など、環境変化にも柔軟に対応できる。

 利用は簡単で、一度設定すると、継続的にデータをバックアップ可能で、バックグラウンドで静かに動作するため、ユーザーに意識させることなくデータの転送を行える。また転送するデータも、ブロックレベルの差分転送、重複排除、圧縮といった技術を活用し、必要最小限に抑えられているとのことで、同社によれば、11GBのファイルを1時間15分でデータセンターへ転送できたという。

 さらに、通信経路はSSL暗号化(128ビット)、データセンターで保存されるデータにはBlowfish暗号化(448ビット)が施され、セキュリティを確保。リストアも、復元場所、日時、保存方法を設定変更し、復元ボタンをクリックするだけで容易に行えるとしている

 なお、BackStoreは株式会社ねこじゃらしが開発しているサービスで、今回、同社との販売提携により、アイルが販売を行うことになったとのこと。

 対応OSは、Windows 7/Vista/XP、Windows Server 2008 R2/2008/2003 R2/2003、Linux、Mac OS X 10.6/10.5/10.4、Mac OS X Server 10.6/10.5/10.4、Solaris 10など。

 価格例は、運営保守料を含め、5GBが3000円/月、10GBが5000円/月、20GBが9000円/月など。別途、初期設定費は必要となる。


(石井 一志)

2010/4/12 14:44